検索エンジンスパムを利用した司法書士のホームページにご注意下さい

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こんにちは。司法書士の甲斐です。

本日は、司法書士を含む相続の専門家を一般の方が選ぶ際の、判断基準の一つをお話したいと思います。

「相続手続きってどうやるの?自分では分からない」
「面倒だから相続放棄したい」
「亡くなった人に相続人がいないんだけど、どうするの?」

等、相続の手続きの事で分からない事が発生した場合、まずはインターネットを利用して分からない事を調べる事があると思います。

それでも分からない場合は、司法書士等の相続の専門家に相談、依頼をしようとして司法書士事務所等のホームページを検索する事が多いでしょう。

一昔前と比べ、最近は司法書士等の士業の事務所もホームページを持っている事が多くなっています。

その為、相続の相談をされたい方は司法書士の情報を入手しやすく、どこの事務所に相談・依頼するかを検討しやすいと思います。

ただし、司法書士等の事務所のホームページには注意点があります。

それは、集客の事しか考えておらず、それどころか相談者を欺く「検索エンジンスパム」を実践している司法書士事務所のホームページが存在する、と言う点です。

1.検索エンジンスパムとは?

検索エンジンスパムとは、事務所ホームページを検索エンジンの上位に表示させるテクニック(SEO)を悪用し、検索エンジンを騙して上位表示させる行為の事です。

インターネットで何らかの情報を調べたいユーザーは通常、Google等の検索エンジンに検索キーワードを入力し、検索エンジンがそのキーワードに適切なWebサイトを表示させます。

この時、ユーザーは検索結果に表示されたWebサイトを上から順に見ていくのが通常だと思います。

つまり、

検索エンジンに上位表示される=良く閲覧されるホームページ=集客につながる

と言う方程式が成り立ちます。

そのため、司法書士事務所(当事務所も含みます)や一般企業はいかにして特定のキーワードで検索エンジンの上位表示をさせるかと言う対策(SEO)を行っています。

王道のSEOとは、Webサイトを閲覧してくれる方に対して、有益で高品質な情報を記載したページを提供する事を指します。

その結果、自然とWebサイトの順位が上昇してくるのです。

しかし、司法書士事務所によっては、ユーザーの為に有益で高品質なページを作成するのではなく、検索エンジンのプログラムの隙をついて、自サイトを上位表示させているモノがあります。

これが「検索エンジンスパム」と呼ばれている行為です。

検索エンジンスパムは様々な種類があるのですが、司法書士事務所が良く行っているのが、誘導ページ(ドアウェイページ)と呼ばれているものです。

2.司法書士事務所に良くある誘導ページ(ドアウェイページ)の例

誘導ページ(ドアウェイページ)とは、サイトに訪問したユーザーに対して、特定のページに誘導するように作られたページの事です。

【誘導ページの具体例】

当事務所は、横浜市泉区の方からの相続のご相談を初回無料で承っております。

相続手続きの中心である不動産の名義変更(相続登記)や預貯金の解約・名義変更はもとより、相続放棄や遺産分割調停の申立書作成等もおこなっております。

また、当事務所では、横浜泉区を中心に横浜市全域や川崎市など、当事務所近隣エリアのお客様に対して、事務所へお越し頂くことが難しい場合に、出張相談を行っております。

不慣れな相続手続きや生前の認知症対策などの難しい手続きをお気持ちを斟酌し最適で分かりやすいアドバイスを提供できることを当事務所は心がけております。

横浜市泉区にお住まいの方の、人生の大事な時期に不安やお手間などのご負担を少しでも軽減できるようお客様第一に考え、丁寧に取り組んでまいります。

上記の文章中に、赤文字で「横浜市泉区」と記載している箇所があります。

これは、事務所の所在地の地域名を入れる事で、その地域の方がインターネットで検索した場合に、自サイトを上位表示させる事を目的としています。

これだけでは特に何も問題ないのですが、他の地域でも上位表示させたいと思った司法書士事務所は、赤字の地名部分だけを変えて(例えば、横浜市泉区⇒横浜市戸塚区のように変更)、その他の文章は全く同じページを大量生産しているのです。

これらが誘導ページと呼ばれるものです。

誘導ページはユーザーにとって有用な情報を提供していない、オリジナリティの無いページです。

その為、Googleはこのような誘導ページを大量に作成する事を不正行為とみなし、サイト全体を検索結果に表示させないようにしています。

(ただし、まだまだその作業が追いついていないのが現状です。)

このような誘導ページを大量生産している司法書士事務所は、信頼出来る司法書士事務所とはとても言えないでしょう。

3.誘導ページがあるサイトの司法書士事務所が信頼できない理由

その理由はいたってシンプルです。

集客のためには手段を選ばず、不正な行為を行い、低品質なページを大量生産している司法書士は、質の高い仕事が出来ると思いますか?

答えは、「NO」でしょう。

その司法書士の視点は、相談者、依頼者の方へ向いていないと断言できます。

コミュニケーションがまともに成立しなかったり、横暴だったり、仕事の難易度と比較して極端に報酬が高かったり・・・等、様々な問題があるはずです。

当たり前ですが、そのような司法書士には依頼しない方が良いでしょう。

4.誘導ページがあるかどうかの見分け方

相談、依頼しようとしている司法書士が誘導ページを作っているかを、簡単に確かめる方法があります。

その司法書士事務所のサイトのURLを確認し、Googleの検索窓に該当のURLの前に『site:』を付けて、検索します。

例えばその事務所のURLが、『http://www.souzoku-yarimasu.com』だった場合、Googleで『site:http://www.souzoku-yarimasu.com』と検索窓に入力して検索するのです。

『site:』をURLの先頭につけて検索すると、下記の様な事務所サイトの一覧ページが検索結果として表示されます。

この検索結果を良く見てみますと、タイトルに地名が入っているページがあるのが分かります。

このページを一つ一つ見てみると、地名だけが違う、本文は全く同じ誘導ページである確率が高いのです。

このようにして、その司法書士事務所が信頼できるのかを判断していきましょう。

5.まとめ

実は、司法書士事務所のサイトを製作しているのは、実際にはサイト製作会社やSEO業者である可能性が高く、検索エンジンスパムを行っているのもその業者である可能性が高く、司法書士はその事実を全く知らない可能性があります。

とは言え、不正行為は不正行為ですし、広告塔とも言える大切な自サイトに一切関与せず、業者に丸投げしている司法書士の姿勢には問題があるでしょう。

皆様はきちんと情報を吟味して、信頼ができる司法書士を探すようにして下さい。

なお、当サイトも「地名+相続相談」をタイトルにしたページを作成しておりますが、それはその地域で実際に行った相談事例であり、各ページが独立したオリジナルのページですのでご安心下さい。

文責:この記事を書いた専門家
司法書士 甲斐智也

◆司法書士で元俳優。某球団マスコットの中の経験あり。
◆2級FP技能士・心理カウンセラーの資格もあり「もめない相続」を目指す。
◆「相続対策は法律以外にも、老後資金や感情も考慮する必要がある!」がポリシー。
(詳細なプロフィールは名前をクリック)

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