相続手続きが難しい理由を解説します


こんにちは。横浜のもめない相続の専門家、司法書士/上級心理カウンセラーの甲斐です。

今回の記事は、相続手続きをご自分で行いたいと思われている方向けの記事です。

相続手続きの相談を受けていますと、たまに「相続手続きを自分でも行う事はできますか?」とご質問を受ける事があります。

相続手続きは多岐にわたりますので、回答するのは非常に難しいのですが、民法等の法律やその他必要な知識を時間をかけて勉強する意思があれば、ご自分でもお手続きは可能だと思います。

逆の視点で言えば、沢山の労力と時間をかけなければ難しい手続きなのです。今回は、なぜ相続手続きが難しいのかを、解説していきたいと思います。

 

1.民法等の法律の知識が必要

相続手続きは法律に則って行われます。

民法には相続の事を定めた条文が約160あります。

この中には、法定相続人は誰なのか?各相続人の相続分はどれくらいなのか?と言った基本的な知識から始まり、相続放棄や限定承認、相続人がいない場合等のイレギュラーなケースも定められています。

相続が開始した場合、この約160ある条文から、ご自分の実情にあったものを勉強、参照しなくてはいけない労力が発生します。

 

2.戸籍の見方の知識が必要

相続が発生した場合、相続人を確定させるために被相続人の死亡時から出生まで遡ったすべての戸籍(除籍)謄本をそろえる必要があります。

ご存じない方もいらっしゃるのですが、戸籍は出生から死亡まで1通である事はほぼありません。

本籍地を変えた場合、結婚した場合、そして法律改正等で戸籍は次から次へと編製されます。

さらに戦前と戦後では根拠の法律が違うため、記載内容含め全くの別物となっています。

そして戦前に編製された戸籍は保存状態が良くない戸籍もあり、その記載内容を解読するのに一苦労するケースも沢山あります。

また、あくまで私の経験上の感覚ですが、生前の戸籍を見てみると、結構な頻度で被相続人が他県へ転籍、他県から転入している事があり(要するに戸籍が遠方に分散している)、戸籍を集めるのに非常に時間がかかる事があります。

なお、戦後の混乱期に編製された戸籍は得に要注意で、記載事項そのものが間違っている事や、別の本籍地に同じ方の戸籍がダブって編製されている事もあり、正確な戸籍の見方を理解していないときちんと戸籍が揃っているのかの確認もできません。

ご自分で相続手続きを行う場合は、戸籍の見方に関する勉強は必須と言えます。

 

3.遺産分割協議のやり方が分からない

民法等の勉強をし、戸籍もきちんと揃えたとしても、まだ遺産分割協議という関門があります。

相続人間においてどの遺産を誰のものにするのかの話が既に整っているのであれば問題はありません。

しかし、きちんと遺産の範囲や特別受益を考慮して相続分を算出する・・・等を行う事を考えていらっしゃるのであれば、遺産分割協議の知識も勉強する必要があります。

 

4.遺産の名義変更の方法が分からない

散々苦労してようやく遺産分割協議が成立しても、遺産の名義変更の段階でつまづく事があります。

遺産の代名詞と言えば不動産ですが、相続による名義変更(相続登記)を行う為には、管轄法務局に数回足を運び登記相談を受けるか、若しくは書籍等を購入して、相続登記の申請方法を勉強する必要があります。

預貯金も同様で、金融機関に連絡して手続きに必要な書類を取り寄せて、それを漏れなく記入して・・・等、手間と時間がかかります。

 

5.相続手続きに必要な知識を習得する為に必要な時間は?

司法書士等の専門家は、数百時間以上をかけて専門家になります。

上記の流れだけであれば、数百時間までは必要ないとは思いますが、それでもある程度の時間と、新しい事をきちんと勉強しようとする強靭な意思が必要です。

普段の生活を行いながら、全くやった事がない事を勉強すると言う事は、非常に覚悟が必要な事だと思います。

この「覚悟」こそが、相続手続きが難しいとされる一番の原因だと、個人的には思っています。

 

 

 

【このブログの著者】

甲斐 智也(かい ともや)
司法書士/上級心理カウンセラー
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