急いで相続をまとめたい場合

相続一般

【事例】
Q:私の祖父が亡くなりました。相続人は祖父の娘(私の叔母)二人と、代襲相続した孫の私の計三人です。

祖父とは遠縁だった為、相続手続きに私は特に関与していなかったのですが、現在相続手続きがどうなっているのかを叔母たちに確認したところ、まだ何も手をつけていないと言う答えが返ってきました。

祖父が亡くなってから半年以上も経っているにも関わらず、祖父の相続財産がいくらあるのかも分からない状態です。

もし、相続税の申告・納税が必要な場合、その期限もありますので急いで叔母との相続をまとめて、相続手続きを行いたいのですが、そのコツがあれば教えて下さい。

 
A:基本的には通常の相続手続きの流れを意識して素早く手続きを行えば良いのですが、その他、

⑴ 銀行等の手続きは、相続人の一人が代表して行う。
⑵ 相続財産の調査と並行して、ある程度話をまとめる。
⑶ 法定相続による相続税申告・納付も覚悟する。

というポイントがあります。

1.一人で手続きを行うと効率良く出来る

相続手続き、つまり、戸籍の調査を行い相続財産を調べて、遺産分割協議を行い、各相続財産の名義変更を行う。

これは誰が行う必要があるのかと言いますと、当然ながら各相続人が行う必要があります。
 
お互いが近くに住んでいるのであれば話し合い、協力し合う事により相続手続きも容易に出来るのでしょうが、少し遠いと、それも中々難しくなってくると思います。

そうなれば、相続手続きがどんどん後回しになってしまい、本来相続税の申告・納税が必要だったにも関わらず、その期限が過ぎてしまい高い追徴課税を支払う事になってしまった、なんて事も起こり得ます。

その為、相続人が複数いて、効率良く相続手続きを行いたい場合、相続人の誰か一人が全員を代表して、様々な手続きを行う事により、結果としてスピーディーな手続きが可能になります。

戸籍謄等の取得は相続人の内の一人からでも出来ますし、銀行等の相続手続き(解約手続き)も、他の相続人の委任状があれば、単独で手続きが可能です(委任状に記載すべき内容は各銀行等に確認して下さい)。

【戸籍謄本等をスピーディーに取得するコツ】

相続手続きでまず必要なのが、被相続人の出生~死亡時までの全ての戸籍(除籍・原戸籍)の取得です。

実はこれに戸惑ってしまい、被相続人の戸籍を取得するのに非常に手間取ってしまう方もいらっしゃるのです。

その理由は、「被相続人の本籍地が分からない」からです。

実は、本籍地は住所とは全く異なる概念で、被相続人の住所=本籍地となっている事もありますし、そうでは無い事もあります。

その為、被相続人の本籍地を調べる為に非常に苦労される方もいらっしゃるのですが、実は簡単に被相続人の本籍地を調べる方法があります。

被相続人の住民票を「本籍地入り」で取得しますと、その住民票に本籍地が記載されていますので、後はそのまま戸籍謄本等を取得すれば良いのです。

2.財産の調査と、話し合いを平行して進める

相続手続きの為に、金融機関で必要な書類と残高証明書を発行してもらうのが一般的ですが、それには数日~数週間必要な場合があります。

その為、その空き時間を利用して、各相続人の意向(誰がどれくらい財産を取得するか)を確認、話し合って、正確な相続財産の調査が終了したと同時に相続財産の名義変更が出来るように、遺産分割協議書の案を作成しておきましょう。

3.期限に間に合わなければ、相続税の申告も必要です

相続税の申告・納税期限は、被相続人が亡くなった翌月から10ヶ月以内です。

10ヶ月以内に遺産分割協議が調わなかったとしても、法定相続分で相続したとみなして相続税の申告・納付を行う必要がありますのでご注意下さい。

4.まとめ

相続手続きは、ほとんどの方が人生で一度か二度ぐらいしか経験しないことです。

被相続人が亡くなった直後から手続きを進めていても、相続税の申告が期限ギリギリになってしまう事は良くあります。

その為、まずは相続人代表者を一人決めて、ゴールまでのスケジュールをしっかり計画し、迅速に行動を行うようにしましょう。

当事務所では、「急いで相続手続きをしたい」と言うご要望のご依頼も承っております。

お困り、お悩みの場合はお気軽にお問い合わせ下さい。

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