相続手続きの代行を激安業者に依頼する危険性


こんにちは。横浜のもめない相続の専門家、司法書士/上級心理カウンセラーの甲斐です。

ふとしたきっかけで「相続手続き 激安」「相続 安い」と言うキーワードでインターネット検索を行ったのですが、その金額の安さにびっくりしました。

今、相続の業界は様々な業種が参入しており、その生存競争が激化している事をまさに物語っています。
 
競争が激化すれば価格競争に走る業者も現れるのですが、その内容がとにかくすごい。

・相続放棄 9,800円
・相続登記 1万8,000円
・相続手続き丸ごとサポート 10万円

と言った、私からみれば

「本当にその金額で大丈夫?やっていけるの?」

と、心配してしまう程安い金額で宣伝を行っている業者が山ほど存在しています。
  
しかし、一般の方にとってみれば、同じサービスを受けるのであれば当然安い方が良いわけですので、そういった安さをウリにする業者は歓迎すべき存在なのかもしれませんが、ちょっと待って頂きたいのです。

一生に一度あるかないかの相続手続きを、本当にそんな激安な業者に依頼しても大丈夫なのでしょうか?

今回は業界の裏話的な内容になりますが、相続手続きを激安業者に依頼する危険性についてお話していきたいと思います。

 

1.私がある激安引越し業者に依頼した時の話

具体的な事例として、私の体験談をお話したいと思います。

私が司法書士試験に合格する前のお話です、ある時、引越しをする必要性が発生したのですが、当時の私は派遣社員で金銭的に余裕があるとは言えませんでした。

その為、見積もりを引越し業者10社まとめて取る事が出来るWebサイトから、一番安い業者にお願いしたのですが、サービスの質は最悪でした。

作業員はタバコ臭かったですし、作業も手際が悪く雑で遅い。結局私も手伝って作業を終了させたと言う経験があります。

(私は引越しのアルバイトを長年やっていた経験もあります。)

引越しをお願いする為にお金を払ったのに、結局自分が作業する事になってしまい、お金を払った意味はあったのか?と疑問状態になりました。

このように、金額が安いと言う事は何らかのリスクがあると言う事であり、特に「質」の面で言えばそのリスクは顕著になってきます。

この事例は引越し業者の話しでしたが、当然に相続の業界でも同様の事が言えるのです。

 

2.なぜ安い業者の質は悪いのか?

① 一つ一つの仕事に集中する事が出来ないため

安い金額で仕事を行うと言う事は、業者で働いている人の給料も安い事を意味します。

業者で働いている人も人間です。当然に生活があります。それなのに、必要以上に安い給料で働いていた場合、モチベーションは当然に低下するでしょうし、目の前の仕事にきちんと集中出来ないでしょう。

また、安い金額で仕事を行うと言う事は、組織を維持する為に大量の案件をさばく必要があります。

大量の案件をさばくと言う事は、やはり目の前の仕事に対して集中する事は難しくなるでしょう。

② 実際に手続きを行う従業員の質が悪いため

上記でご説明したとおり、激安業者で働いている人の給料は安いはずです。

相続手続きと言うのは民法をはじめ、様々な法律が絡んでくる手続きです。

また、相続に関連する新しい知識・情報も次から次へと出てきますので、常に法律を含めた知識のブラッシュアップが必要になってきます。

モチベーションが低い彼らに、果たしてそのような事が可能でしょうか?

③ そもそも、元々の品質が悪いため

「なぜそのような業者は、そんな安い金額で仕事を行っているのか?」

この根本的な理由が分かりますか?

理由はただ一つで、実は「安売りする事でしか、自分達のウリが無い=業者としての元々の質が悪い」からです。

企業は通常、何らかのサービスや商品を提供する場合、消費者が実際に得られるメリットや価値=質をどのように伝えて行くかを真剣に考えます。

それがそのサービスや商品の金額になるからです。

しかし、相続手続きを激安で行う業者は、そもそもの仕事の質が悪い為、そのサービスの価値を語る事が出来ずに、結果的に安売りに走る事しか出来ない、と言った状況があるのです。

 

3.法律手続きを質が悪い業者に依頼する法的リスク

「とは言っても、値段が安いのだから、ある程度質が悪くなるのは仕方がないでしょ?最終的に仕事をやってくれればそれで良いのだから」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はこの考えは大変危険です。

なぜなら、相続のような法律上の手続きは失敗したらやり直しが出来ないものが含まれるからです。
 
「多分、これで大丈夫でしょ」と言う曖昧な感覚で手続きを行った結果、もし失敗してしまったらあなたに大損害が発生するのです。

普通の手続きでは「多分これでOK。間違えても訂正すれば良いでしょ」が通用するかもしれませんが、法律手続は文字通り法律上の効果を発生させる手続きであり、厳格さが要求され失敗が許されない手続きもあります。

その為、質の悪い業者に相続手続きを依頼して、万が一失敗してしまったら、結局高くついてしまう事になるのです。

 

4.価格競争は色々な人を不幸にする

また、相続手続きにおいて激安業者があると言う事は、当然に同じように安売りに走る競合他社も出てきます。

そのような価格競争が起きた場合、最終的には皆さんを含め、様々な人が不幸になります。

なぜなら、価格競争で最終的に行きつく所は不正行為だからです。

あまりにも安い金額であれば、当然企業は存続不可能になります。

相続の手続きも同様です。価格競争のみを行い、本来あるべき価値を提供する事を考えない業者はいずれ破滅し、不正行為を行います。

そのような業者に依頼をしていた場合、不幸になる事は目に見えているでしょう。
 
「それでも安売りで成り立っている相続手続きの業者があるじゃないか」と言う反論もあるかも知れません。

確かに、安売りで(かろうじて)成功している業者もありますが、その裏では地獄の苦しみに耐えている人=従業員もいると言う事も、また事実です。

想像してみて下さい。

そのような劣悪な環境にいる従業員が、本当に質の高い仕事を行う事ができるでしょうか?

 

5.費用が安い事、それ自体がリスク

実は今、相続手続き代行を安い業者に依頼された方からのご相談を承る時があります。

内容な様々で、損害賠償を請求出来そうな案件から、業者の従業員の態度が著しく悪いと言ったクレームまで多種多様です。

確かに、激安業者にも非はあるのですが、実はご相談者にも非はあるのです。

なぜなら、安い事を分かっていて依頼したはずだからです。

相続手続代行業者は現在星の数ほどあり、インターネットで簡単に検索する事ができます。

手続き費用も各業者が公開している事が多く、相談者の方は当然のように比較し、一番安い業者を自ら選択しているのです。

厳しい事を言うかもしれませんが、自ら選択し安いと分かった上で依頼した以上、そのリスクも負うべきです。

費用が他の業者と比較して安い事、それ自体がリスクなのですから。

 

6.まとめ

このように(どのような業界でもそうですが)、安い事をウリにして集客を行っている業者は質が悪い事が多く、またその為に本来発生しなかった損害を被る事があります。

「安い」と言うのはそれ相応のリスクがあると言う事を十分にご理解の上、それでもよろしければ、安さをウリにする相続手続きの業者にご依頼をするようにして下さい。

 

 

 

【このブログの著者】

甲斐 智也(かい ともや)
司法書士/上級心理カウンセラー
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