
こんにちは。司法書士の甲斐です。
今回はずばり、「信頼が出来る司法書士の見分け方」のお話です。
相続手続きをどこかに相談・依頼しようとした時に、色々と調べていくうちに司法書士が相続手続きが出来る事を知りました。
じゃあ、取りあえず司法書士に相談しようとした時に、近くの司法書士事務所を調べると、意外にも相続手続きを行っている司法書士事務所が多く、
「一体どこの事務所に相談すれば良いのかよく分からない!!」
と思われる事ってありませんか?
相続手続きを行っている司法書士事務所が増え、相談者の方の選択肢が増えた事は非常に良い傾向なのですが、あまりにも選択肢が多すぎて迷ってしまう事はかえってマイナスになります。
適当に司法書士を選んでしまって、後から「こんなはずじゃなかったのに・・・」と後悔しても時間を戻す事は出来ません。
そこで今回は、私が考える、信頼が出来る司法書士の見分け方をお話していきたいと思います。
1.自分と価値観があうかどうか?
「信頼ができる」と言う判断基準は様々ありますが、究極的には、
「自分と価値観があうか?」
これに尽きると思います。
ご自身の大切は相続手続きについて相談・依頼をされるのですから、自分の価値観とあう司法書士を選ぶようにしましょう。
例えば、
「ぶっきらぼうでも構わないので、安くしてほしい」
「心配性なので、毎日報告してほしい」
「1を聞いて10を理解してほしい」
等、色々な価値観があると思います。
これはご自身の性格・価値観を今一度再認識する必要があり、面倒な作業だと思いますが、信頼が出来る司法書士選びの第一歩だと思います。
2.服装がだらしなくないか?
司法書士はあくまで依頼者の問題を解決するサービス業ですので、身だしなみに気をつかうのは当然です。
ところが、

事前にアポを取っていたにも関わらず、司法書士にTシャツ、ジーパンで面談された。
と言うお話をお伺いする事がチラホラあります。
相談者の方がそれで良いと思っても、Tシャツジーパンでは相談者の方を軽く見ているように思えて仕方ありません。
最近はクールビズが浸透していますが、それでもスラックスと襟付きのシャツは最低限の身だしなみでしょう。
3.質問に対してきちんと回答をしてくれるか?
俗に言う、「質問に対する回答を行わない人(出来ない人)」が残念ながら司法書士にも一定数存在します。
「え、今そんな事聞いていませんよね???」
と言うヤツです。
賢そうに見えても、人の話を聞けない司法書士がいますのでご注意下さい。
4.きちんと研修を受けているか?
各県の司法書士会では、司法書士の為に様々な研修を行っており、司法書士側も1年間の内に一定の単位を修得する事が求められています。
司法書士は法改正等、様々な社会変化から常に最新の業務知識を習得する義務があると思うのですが、それを怠っている司法書士が存在します。
「研修なんて受けたって、意味ないでしょ?」
と言うのが、彼ら(彼女ら)の言い分なのですが、あなたはこんないい加減な司法書士に相談・依頼したいと思うでしょうか?
ちなみに、神奈川県の場合、神奈川県司法書士会のホームページから、各司法書士がきちんと研修を行っているのかを確認する事が出来ます。
5.専門家としての情報発信を行っているか?
これも非常に重要だと思います。
司法書士のような、普段接点がない専門家を選ぶ時って、
「その人がどう言った人で、どのような専門家で、どのような考え方の持ち主なのか?」
が分からなければ、選びようがないと思いませんか?
少しもその専門家の情報がなければ、
「なんて不親切なヤツなんだ!!」
と思い、絶対に相談とか依頼をしないはずです。
あくまで私の個人的な感想ですが、専門家が一般の方向けに情報を発信していないのは、社会的な責任を果たしていないのでは?と思っています。
6.依頼者、同業者等の悪口を言わない
・・・これ、当然だと思うのですが、実際にやっている司法書士がいるんです。
「○○不動産会社がムカつく」
「○○法務局の××の態度がダメ」
「自分以外の司法書士、みんなクズ」
等、ブログで書いている司法書士が結構いるのです。
こんな司法書士に依頼するとどうなるか、もう分かりますよね?
きっとあなたの悪口もブログで書かれてしまいますよ。
7.まとめ
司法書士に何かを相談、依頼する事は、一生のうちに何度もある事ではありません。
また司法書士に依頼する事は、基本的にはご自身では行う事が出来ない、難しい事だと思います。
そのような難しい、大切な仕事を良く分からない司法書士に依頼され失敗しないよう、情報収集はしっかりと行うようにして下さい。