親の財産を守る!親が元気な時に絶対にやっておくべき財産の事

こんにちは。横浜のもめない相続の専門家、司法書士/上級心理カウンセラーの甲斐です。

今回は、大切な親の財産を守り、問題なく子供達が引き継ぐためにやるべき事をお話ししたいと思います。

人間はいつか必ず死にます。

絶対に年齢順に亡くなるとは限らないのですが、多くの場合は子供よりも親が先に亡くなるでしょう。

また、亡くなる前であっても『もしもの事』は発生します。

病気等で入院した場合、入院代が発生します。

認知症で施設に入所した場合や、介護が必要になった場合、施設の費用や介護費用が発生します。

学者の間では、人間の平均寿命が100歳になると言う話も出ています。

人間の寿命が長くなれば長くなるほど、死後の相続対策はもとより、認知症、介護対策は必要不可欠になるでしょう。

その為に絶対に必要なのが、『親の財産の把握』です。

施設への入所や入院等、もしもの時が起こった場合、親の金銭の管理を子供が行う事があると思います。

その、『もしもの時』に色々な支払いをしようと初めて親の財産を確認したところ、

「相続税が発生する程、親はお金を貯めていてビックリした」

と、驚かれる方もいらしゃいます。

また、逆に、

「累計何千万円といった無駄な出費をしていた事を初めて知った!」

と、同様に驚かれる方もいらっしゃいます。

親の財産は親の充実した老後のために必要不可欠なのですが、当の本人は自分の財産について無頓着な事が多く、財産を『守る』事を知らないため、子供の想定外の事が起こっている事もあるのです。

親の財産をきちんと守り、しっかりと引き継ぐためには子供の力も必要です。

今回は親の財産を守る為に、親の財産を子供が把握する必要性と、そのポイントをお話ししていきたいと思います。

 

1.どうして親の財産を把握する必要があるのか?

① 親の『もしもの時』に必要

親の財産を把握する理由の一つは、親の『もしもの時』に備えるためです。

もしもの時、つまり入院代や葬儀費用が発生した場合、親の代わりに子供が支払う事もあるでしょう。

つまり、親のお金を使える環境を知っておく事は非常に重要になってくるのです。

② 親が自分の財産について意外と無頓着

実は親の世代は自分の財産について無頓着で、無駄遣いをしがちなのです。

代表的なのは生命保険や入院保険等の『保険関連』です。

親によっては月3万円以上支払っている人もいるでしょう。

しかし、その支払金額に対して保険の内容は見合うものではなく、また、保険の内容をきちんと理解しないまま、セールスマン(セールスレディ)に言われるがままに加入しているケースが多いのです。

本来、豊かな老後のための資金が、内容を理解していない保険料を何十年も支払って目減りしてしまうのです。

そのためにも、親の財産を把握する必要があるのです。

 

2.親の財産を把握するタイミング

とは言え、親に「どれくらいの預金があるのかを教えて」とは、非常に言いにくいと思いますし、言われた方の親としてもあまり良い気持ちはしないでしょう。

だからこそ、親の財産を把握するタイミングが重要になってくるのです。

① まずは世間話から入っていく

親に対していきなり預金の話をしてしまいますと不審がられますので、まずは世間話の感覚で生命保険の話をするのが良いでしょう。

「今後、保険に入ろうと思うんだけど、お母さんたち月にどれくらい保険料を支払っているの?」

等、世間話から入っていくのが良いでしょう。

② 親が入院する時

親が三大疾病等で長期入院が必要になった時、それまで行っていた財産管理が難しくなります。

そのため、子供が親の財産の管理を行わざるを得ない状況になる事もありますので、しっかりと把握するようにしましょう。

③ 親の身近な人が入院して苦労したり、亡くなった時

親の身近な人が病気で入院して苦労した事や亡くなった事は、親も自分事として考えてくれます。

ただし、精神的に落ち込んでいる場合がありますので、話し出すタイミングには注意しましょう。

 

3.親の財産を把握したら行うべき事

① 死亡保険、医療保険等のみなおし

まずは通帳の履歴を見て、保険料が月にいくら支払われているかを確認します。

加入している保険の種類、保険の内容、支払っている金額に見合っているのか等、検討すべきポイントは沢山あります。

一つ一つ丁寧に確認し、無駄を省くようにしましょう。

② 親子間で親の今後の生活、介護について話し合っておく

勘違いをしてはいけないのが、親の財産はあくまで親の充実した老後のためにあると言う点です。

そのため、親の財産を把握するのであれば、親が今後子供に行ってほしい事をしっかりと理解すべきです。

特に認知症や介護等については老後の生活とは切っても切れない関係性にあります。

その為、親がおこなってほしい今後の方針(どのような介護施設が良いのか等)は、十分に確認するようにしましょう。

③ 相続が発生した場合のスケジュールの把握

もし仮に相続が発生した場合の、そのスケジュールも事前に把握しましょう。

「親が生きている間に親が死んだ事を考えるなんて・・・」と不謹慎に思われるかもしれませんが、いざ相続が発生すると沢山やる事があり、非常にバタバタし精神的に疲弊します。

その為、相続のスケジュールは事前に確認すべきです。

 

4.注意すべき点

① 親の財産はあくまで親の財産である事を理解する

上述しましたが、親の財産はあくまで親の財産です。

いずれは相続で子供に引き継がれるのですが、それでも親の財産です。

自分の財産とは区別して、「親の今後の人生のために」どう使うべきなのかを常に意識しましょう。

② 兄弟間の仲は良くしておく

子供が複数いた場合、子供の一人が親の財産を把握し、管理を行うと他の子供(兄弟)から不審がられる事があります。

「親のカネを実は着服しているんではないのか?」

兄弟間でもめる相続に発展する典型的なケースはまさにこれで、場合によっては何年も続くドロドロな争いに発展する事もあります。

そのような争いを未然に防ぐため、兄弟間の仲を良くしておき、疑われるような行為は行わないようにしましょう。

 

5.まとめ

日本人の平均寿命が延びれば、親の認知症や介護等の話は避けては通れません。

親の今後のためにも、しっかりと家族間で話し合うようにしましょう。

なお、認知症等に備え、親の財産を管理・処分するための制度として、昨今『家族信託』が注目されています。

家族信託は、成年後見制度や遺言ではできない事も可能となる制度です。

家族信託については下記のページで詳しく、分かりやすく記載していますので、併せてご覧下さい。

 

 

 

【このブログの著者】

甲斐 智也(かい ともや)
司法書士/上級心理カウンセラー
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