(※写真はイメージです)
※ご紹介する事例は、ご本人様の了承を得て掲載しております。また、事実関係の一部を変更しております。
1.ご来所時の状況
ご依頼者は横浜市泉区にお住まいの40代の女性の方です。
ご依頼者は長野県出身で、大学時代に単身横浜に来られ、以後横浜で就職し、現在に至っている状態です。
ご相談内容は、長野県でお一人暮らしを行っていたお父様が亡くなり、その相続手続きをどのように行ったら良いか?と言うご相談でした。
相続人は長女であるご依頼者と、名古屋に住んでいる次女のお二人のみです。
お二人には特に相続でもめる要素は無かったのですが、遺産の種類が多く(銀行預金5社、証券会社2社、不動産30筆)、日中仕事を行っているご依頼者ではとても手続きを行う事が難しく、また次女も子供が生まれたばかりで、とても相続手続きを行う事ができずに困っていらっしゃいました。
このように遺産の種類が多くても、各遺産の相続手続きは相続人を代理して司法書士が行う事が出来る事、その為に相続人の方に煩わしい手続きを行う必要がなく、いつもどおりの生活を送っていただく事が可能である事をご説明し、受任をさせて頂きました。
2.解決へのポイント
・全ての不動産の把握、状況確認
・相続に詳しい税理士との連携
3.解決までの流れ
① 全ての不動産の把握、調査
まず相続手続きの基本である相続人調査のため、被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍(除籍・原戸籍)謄本を取得しました。
最終的な本籍地は長野県だったのですが、郵送での請求を行い、相続人調査は特に問題なく終了しました。
相続人調査と同時並行で、遺産の調査を行ったのですが、ここで少し問題が発生しました。
被相続人が所有していた不動産の正確な所在、地番を調べたく、権利証をご依頼者に探してもらったのですが、紛失されたようで手元にないと言うご相談を承りました。
幸い、固定資産税の納税通知書は保管されていましたので、その納税通知書と市役所から被相続人の名寄帳を取得し、不動産の調査を行いました。
ところがさらにそこで問題が発生しました。
被相続人の所有している不動産の登記事項証明書を取得していたのですが、その中のひとつだけ、名義がご依頼者の祖父名義のままになっている不動産が見つかりました。
この場合、祖父の相続人の方(今回で言えばご依頼者の叔父叔母)のご協力が必要となる為、ご依頼者にご報告の上、全ての方(合計6名いらっしゃいました)に状況を丁寧に説明し、相続手続きにご協力頂きました。
その後、銀行預金や証券会社の相続手続きも併せて、問題なく手続きを完了させる事ができました。
② 相続税に詳しい税理士との連携
今回は受任の段階から相続税の申告・納税義務がある事が分かっていた為、初期の段階から税理士と連携し、手続きを行いました。
なお、全ての税理士が相続税に詳しいわけではなく(どちらかと言えば相続税に詳しい税理士は少ないと思います)、一般の方が相続税に詳しくない税理士に依頼して、本来必要ではない相続税を納付したと言うお話しを良くお伺いします。
当事務所でご紹介させていただきます税理士は、相続税の申告の実務に精通している税理士ですのでご安心下さい。
4.お客様の声
市役所や銀行、法務局に相続手続きの為の説明を聞きにいこうとしても、私は平日仕事をしているので、その様な暇はありませんでした。
郵送や電話で手続きができるのかな、と思っていたのですが、私の場合は何度か足を運ぶ必要があったみたいで、結局何もできないまま、時間だけが経過しました。
そうこうしている内に仕事がますます忙しくなり、「このままでは一生相続手続きができなくなる!」と非常に焦っていたのですが、たまたま見かけた甲斐さんのホームページを見て、司法書士の方は相続人を代理してくれて相続手続きができる事を知り、「これだ!!」と気がついたら電話をしていました。
遺産の種類が多く、また不動産の一つが祖父名義のままだった事をお伺いして、「絶対に自分ではできない。依頼して良かった!」と心から思いました。
ちょっと前までは「どうしよう・・・」と憂鬱だったのが、今では嘘のようです。
おかげさまで平日の貴重な時間を自分のために使う事ができました。ありがとうございました!