相続手続きに非協力な相続人がいたケース

(※写真はイメージです)
※ご紹介する事例は、ご本人様の了承を得て掲載しております。また、事実関係の一部を変更しております。

1.ご来所時の状況

ご依頼者は30代の女性です。お父様の相続が発生し、相続人は配偶者である奥様、娘のご依頼者と、息子の3名です。

最初のご相談は、相続人である弟(被相続人の息子)が相続手続きに全く協力してくれないので困っている、と言う内容でした。

それからお話を良くお伺いしていると、遺産であるお父様名義の預貯金の口座が凍結されて引き出せなくなり、今後、お母様の日々の生活費に困る可能性がでてくると言った問題点があり、早急に対応しなくてはいけなかった為、相続手続き(遺産承継業務)として受任しました。

実は、相続手続き(遺産分割)の中で、一番やっかいなのがこの『相続人が相続手続きに協力しない』パターンです。

相続人と連絡が取れない、どこにいるのかが分からないと言った状況であれば、不在者財産管理人等の制度が利用出来ます。

しかし、連絡はきちんと取れる、でも遺産分割に関して何も主張しない、もめるわけでもない。

それにも関わらず相続手続きには非協力的でその結果、遺産分割協議を行う事ができない、と言った事が良くあります。

こう言ったケースの解決方法として、よくあるパターンは遺産分割調停や審判を行うと言う方法が考えられますが、ご依頼者方がそれを望んでいない場合もあります。

そのようなケースでは、相続手続きに協力していない相続人にアプローチして、その理由をしっかりとヒアリングする事で話しが前に進む事があります。

2.解決へのポイント

・相続手続きに非協力的な相続人へのアプローチ、理由のヒアリング。

3.解決までの流れ

このケースで重要なのは、「なぜ相続手続きに非協力的なのか?」を確認する事です。

これには様々あるのですが、例えば、

「被相続人(父)から虐待された」

「相続人とそもそも性格が合わず、できれば話しをしたくはない」

「表面上は仲を良くしていたが、実際には兄弟間で様々な不公平な出来事があった」

等、相続手続きに協力しないその人なりの「正当な理由」と言うものが必ず存在します。

遺産分割調停や審判を行うのも良いのですが、この「正当な理由」を確認しない限りは、結局問題の解決までに時間がかかってしまうのです。

その為、まずは私はこの「理由」を聴く事に全力を注ぎます。

最初に手紙を出し、その後にお電話で色々とお話しさせていただいたのですが、やはり、その方なりの、相続手続きを拒否する「正当な理由」がありました。

ここではご紹介する事はできませんが、その「正当な理由」についてもしっかりと耳にを傾け、それと同時に相続手続きを行わない事によるデメリットをお話しさせていただきました。

最終的には相続手続きに協力していただく事になったのですが、他の相続人とは話しをしたくないとのご要望があり、私が連絡係りとして相続人全員の方の希望をお伺いし、それにそった遺産分割協議書を作成しました。

その後、全ての遺産について、相続手続きを無事完了する事ができました。

また、スピーディーに手続きを行ったため、お母様の生活費等で困る事はありませんでした。

4.お客様の声

父親が亡くなったのですが、弟が話し合いに応じてくれない状態でした。

どんなに電話をしても、手紙を送っても協力してくれず、でも裁判等はお母さんが絶対にやりたくないと言っているし、途方にくれていたところ、たまたま甲斐さんのブログを拝見して、手続きをお願いしました。

最初に相談した時もそうだったのですが、他の司法書士の方と大きく違い「聴く」という事を非常に重要視されていました。

弟の話もしっかりと聴いてくれたからこそ、裁判を行わずに手続きが全て終了したのだと思います。正直、ホッとしています。

本当にありがとうございました。

この記事を書いた専門家
司法書士 甲斐智也

◆司法書士で元俳優。某球団マスコットの中の経験あり。
◆2級FP技能士・心理カウンセラーの資格もあり「もめない相続」を目指す。
◆「相続対策は法律以外にも、老後資金や感情も考慮する必要がある!」がポリシー。
(詳細なプロフィールは名前をクリック)

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町田・横浜FP司法書士事務所
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