空家を相続しない、させない為の方法

こんにちは。横浜市泉区の相続専門司法書士の甲斐です。今回の記事は、相続と空家についてご相談、ご依頼されたい方向けの記事です。(なおご紹介する事例は、良くあるご相談を参考にした創作です。)

【事例】
Q:私は神奈川県のとある場所に一人暮らしをしているのですが、今住んでいる自宅について悩みがあります。私は現在73歳で、今のところは元気なのですが、今後もし認知症等で施設に入所しなくてはいけなくなったら、この家には誰も住む人がいなくなり、空家になってしまいます。最近では空家が様々な問題を引き起こすと言った新聞記事等が多く、空家にする事そのものが不安になってしまいます。

また、施設や病院に入院しなくて天寿を全うしたとしても、息子たちがこの家を相続したがらなければ、結局空家になってしまいます。空家になってしまえば管理もきちんと行う事が出来ず、近隣の方にもご迷惑をかけてしまうと思いますので、何とか良い方法はないでしょうか?

 

1.空家の何が問題なのか?

昨今、空家に関する様々な問題がメディアに取り上げられるようになりました。しかし、そもそも空家の何が問題なのか?と言った点がいまいち分かりにくく、その結果一般の方への空家問題の浸透がまだまだ十分とは言えない状況だと思います。まず、そもそも空家の何が問題なのかを簡単に解説したいと思います。

① 周辺への悪影響

家と言うのは、そこに誰かが住む事によって管理されるのですが、誰も住んでいない空家は、管理される機会が少ない(もしくは全くない)為、草木が繁茂し放題になったり、家屋やブロック塀が老朽化して今にも崩れそうになり、通行人や近隣の方にとって危険な存在となってしまいます。また不衛生な状態になれば、虫や害虫の発生も想定され、周囲への悪影響があると言えます。

② 犯罪の増加

犯罪者が空家に不法侵入し、その中で犯罪行為を行う事も考えられます。また朽ちた空家は放火を行う人間の格好のターゲットになります。

 

2.空家になる理由

まず住まいが空家になる理由を見ていきましょう。大きく分けて、以下のとおりになります。

⑴ 住んでいた方が病院に長期入院したり、認知症等で施設に入所した結果、誰も住む人がいなくなった。
⑵ 相続が発生したが、適切な遺産分割協議がなされず、結果として空家になった。

つまり、大きく分けて、相続開始前と相続開始後に分類出来て、それぞれの状況の時に、適切な対応を行わなかった結果、空家になるケースが多いのです。今回は、相続開始前に出来る対策を考えていきたいと思います。

 

3.具体的な対応方法

大きく分けて以下の二種類が考えられます。

① 事前に売却する

家と土地を売却し、相続人に空家を相続させない事により、問題を解決します。元気なウチであれば、自宅を売却して賃貸住宅に引っ越す、もしくは子どもの家にお世話になる、と言った方法が考えられます。

また、認知症等で施設に入所した為空家になった場合に備え、事前に書面等で売却の意思表示をしておくと良いでしょう(任意後見であれば、契約の内容に盛り込む事で対応出来ます)。

② 空家を活用する

空家を第三者に賃貸して、有効活用する方法もあります。また、地域によっては空家問題に取り組む、地域再生を行う為の活動をしているNPOなどの団体もあるので、そうしたものがないかを調べてみるという方法もあります。

また、自治体によっては空家の維持管理、再生などに助成を行っている所もありますので、調べてみるのも良いと思います。

③ 遺言で自宅の処分方法を決めておく

遺言で自宅の処分方法(売却等)を決めておくと、空家になる事を未然に防ぐ事が出来ます。なおこの場合は遺言執行者をしっかりと指名するようにしましょう。

 

4.まとめ

空家問題を解決する上で大切なのは、「ご自身がどうしたいのか?」これをしっかりと考え、相続人となる家族の方と今すぐしっかりと話し合う事です。そうすればいざと言う事が起きた時に、適切に対応できます。自宅はご自身の大切な財産ですので、きちんと管理方法、処分方法を考えていきましょう。

当事務所では空家に関連するご相談を承っております。「今後空家になりそうだ」「空家の処分方法が分からない」等お悩み、お困りの場合はお気軽に当事務所にご相談下さい。

 

 

【このブログの著者】

司法書士
甲斐 智也(かい ともや)
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